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    小説『Quod Agis』における宗教大系は、人間が崇める拝一神教とその他に大きく分類される。
    ここでは、舞台となる西大陸で信仰されている4つの宗教を取り上げる。

     

    ① トリニタス神教:拝一神教。絶対神ソルを頂点とした十柱の神から成る。

    人間を中心に、西大陸で広く信仰されている。太陽神にして絶対神であるソルを頂に、十柱の神話が教義の基となっている。思想や理念、政治権力と深く結びつき、様々な問題も多い。また、他の宗派を邪教扱いにしやすいく、異教徒の迫害を平気で行なうという暗部もある。それは、双子の兄弟でもあるプルートゥとソルが、冥と陽に分かれたため、ソルが創造した生き物にも、二面性が必ずあるという教えにつながっている。

     

    • 太陽神:ソル(Sol)
      ……………絶対神。世界(テラ)を照らし、命を司る神。絶対神にして、唯一神。プルートゥとウラヌス以外の神の父。
    • 月 神:ルナ(Luna)
      ……………夜の神。ソルの妻。夜を照らす光として崇められている。
    • 水 神:メルクリウス(Mercurius)
      ……………水の神。水はテラの生き物にとって不可欠なもの。農耕民族の主神。サートゥルヌスの夫。
    • 金 神:ヴィヌス(Venus)
      ………………黄金を意味する商いと芸術の神。商人や美術・芸術に関わる人たちに信徒が多い。ユーピテルの妻。 
    • 火 神:マーズ(Mars)
      ………………火の神。火は力の源。戦神として、軍隊や傭兵、冒険者に信徒が多い。メルクリウスの弟。
    • 木 神:ユーピテル(Jupiter)
      ………………森の神。狩人や木こり、木工師などに信徒が多い。マーズの弟にして、ヴィヌスの夫。
    • 土 神:サートゥルヌス(Satruas)
      ………………土の神。農耕民族を中心に信徒が多い。メルクリウスの妻。ネプトゥヌスの妹にあたる。
    • 天王神:ウラヌス(Uranus)
      ………………審判の神とも言われ、天界を統べる女神。慈悲深く、美しいとされている。ソルとプルートゥの妹。
    • 海王神:ネプトゥヌス(Neptunus)
      ………………海の神。漁師などに信徒が多い。ソルとウラヌスに命じられ、妹であるサートゥルヌスと共にテラを作ったとされる。 
    • 冥王神:プルートゥ(Pluto)
      ………………冥界の神。吐く息が魔素の源。ソルとウラヌスの兄。ソルとは双子である。

     

    *神話と教義

    十柱の神話は様々な物があるが、個々の神が親類縁者でもあることから、近親相姦や兄弟による骨肉の争いなど、血なまぐさい話も多い。それらを教本・経典として、教えを説いている。常にプルートゥは世界(テラ)に生きる物の驚異であり、それでいて、この世の理は、太陽と冥界によって成り立ち、ウラヌスが死を司っていると考えられている。教えでは、生きとし生ける物その全ては、死後、ウラヌスの”天秤の間”に送られ、彼女が審判を下す。その結果、冥界に堕ちた者はプルートゥの贄となり、悪魔や悪鬼として現世に蘇るとされている。また、暦は「黙示」と定められ、教団が設立された年を0として、カウントされ続けている。また、生きとし生ける物は三位一体から生まれたので、精霊もアニミズムも、もちろんシャーマニズムの類も、神話や教義においては、ソルの下となる。故に、ソルは「絶対神」なのである。

     

    [その代表的な物]

    ・プルートゥとソル、そしてウラヌスが三位一体として、宇宙を創造する(『三位創造録』)
    ・ソルとプルートゥが宇宙の覇権を争う戦争を繰り広げる物語(『冥陽録』)
    ・プルートゥを冥府に封じたソルが、ネプトゥヌスとサートゥルヌスに命じ、テラを作る(『創世記』)
    ・ネプトゥスとサートゥルヌスに嫉妬したメルクリウスが天変地異を起こす(『天地変録』)
    ・ソルの妻、ルナを愛したマーズの悲恋と宿命を描く(『月詠戦譚』)

    ・冥界の門が開き、プルートゥが再びソルとの戦争を起こすと説く『冥陽録』の終章(『黙示の書』)

     

    *旧帝都における宗教

    多民族・多人種が集まる旧帝都では、様々な宗派を信じる者たちが集まる。特にソルを祀る太陽神教は活発で、唯一神ゆえに、他の神々の加護にも通じると考えられている。一般的に西大陸を中心に広まり、全世界に信徒がいる大宗派でもある。各国に教皇庁が設けられ、聖地サン=クトゥスにある教団本部と密接なつながりを持っている。信徒の数でいえば、国家よりも大きな組織体であり、教団との政治的関係性は、たいへん重要と考えられている。大聖堂には信徒から派遣された大司教がおり、修道院の管理を任されている。

     

    *礼拝施設

    それぞれの神ごとに宗派があり、それらを統括する絶対神と月神を祀る大聖堂、生活に関わる七柱個別の礼拝施設がある。また、聖職者を育成するのが修道院の役割。修道院は、救護院も同時に運営し、国の医療・衛生管理なども行なっている。

     

    *僧侶と官位

    俗に聖職者と呼ばれる者たち。8つの段位がある(司教以上は役職名)。
    皆、白衣のローブに神の印、位の章を施されている。

    ・教 皇:聖地サン=クトゥスに存在する神教の頂点。
    ・枢機卿:聖地にて、教皇の選挙・補佐に任ずる位。教皇の最高顧問。
    ・大司教:司教以下を管理監督する修道院の統括責任者。
    ・司 教:修道院長の役割を担う司祭役の上位官職。司教区(街・都市)の監督官。
    ・司 祭:修道の最上位とされる教区(村)の監督役。上位補助魔法にも長け、戦場でも重宝される位。
    ・助 祭:司祭の補佐を務める事ができる位。教区の副監督役となることが多い。
    ・副助祭:助祭の補佐役。中位補助魔法の使い手。
    ・持 祭:教区における、簡易な宗教儀式を行える位。教会の管理者権限はここから始まる。下級補助魔法の使い手。
    ・祓魔師:宣教師となり、各地で魔を祓う儀式を執り行える。“祈り”の奇跡はここから扱える。冒険者はこの位から。
    ・読 師:宣教師の資格を有する。教えを説き、布教することをその役目としている。奇跡は起こせない。
    ・守 門:修道院に仕える者たち。修行僧。

     

    *神官騎士/神官戦士

    武装僧兵のこと。騎士は聖地サン=クトゥスを守護する者たち。戦士は、各地の大聖堂や修道院を守る資格を有する。旧帝都では、神官戦士の冒険者が存在しているが、どちらかといえば、破戒僧の意味合いが濃い。

     

    ②四大精霊神:精霊を神とその使徒と考える。

     *自然は常に精霊と共にあり、四大精霊の力で構成されているという思想。エルフやドワーフに浸透している。

    • 風の神:ジン………………エルフの民に信仰されている大精霊。風の精霊シルフを束ねる王。ハイ=エルフはジンの一族の末裔と考えられている。
    • 火の神:イフリート………火を司る大精霊。火の精霊サラマンダーを従える荒神。
    • 水の神:リヴァイアサン…水を司る大精霊。蛇とも竜とも呼ばれるその姿で、ウンディーネを従える荒神。
    • 地の神:タイタン…………地を司る大精霊。ドワーフの民に信仰されている大精霊。ノームはその使い。ドワーフは化身とも言われている。

     

    ③アニミズム:自然を神と考える人間たちの土着信仰。

    • 自然そのものが神と考える。土着思想が強く、原始的な考えが根強く残る。
    • 生け贄などを捧げることで、魔除けや豊穣を願う。その行為を忌み嫌う人間たちに迫害される信仰でもある。
    • アニミズムを信仰する人間たちを、トリニタス神教徒は、蛮族(バルバロイ)と呼ぶ。

     

    ④シャーマニズム:巫女の祈祷によって、物事を予見する。

    • エンプーサ帝国の南部にあったテレジア王国などが代表。
    • 巫女の祈祷によって、物事を予見し、それによって、政治を行なう。
    • トリニタス神教にとっては、巫女を神のように祀るため、邪教と見なされているが歴史はこちらの方が長い。